コラム37 ホリエモン逮捕
2年前、プロ野球球団が欲しいと言い、1年前放送局が欲しいと言って、
最後には国会議員になりたいと言っていたあのホリエモンが証券取引法違反の罪で逮捕された。
リビングだけでも45平米もあるらしい六本木ヒルズから、3畳の拘置所へ。
この人のこのニュースに関しては色んな人が色んな意見を言っていて、今更私が改めて言うこともない。
人のお金を右から左に動かして、汗して働かなかった者の当然の報いっていうのはその通りだと思う。
ただ、この人なりに一生懸命やってきていたし、球団を買いたいと言った時にも、放送局を買いたいと言った時も、
選挙に出た時も、既成概念を打破しようと彼なりに闘っていたのは確かだ。
そのことまでも否定してしまうのはどうかと思うし、放送局との一件で「買収されたくなかったら株を上場しなきゃいいでしょ」
と言っていたのは間違っていない。
彼が起こした騒動によって、今まで総会屋を使って日本独特の変な株主総会をやっていた企業が、
ちゃんと株主と向き合った総会をやり始めたのには意義があった。
でも、バブルを経験した私達以上の年代の人はみんな思っていたはず。
「遠くない未来、ヒルズ族って人達が席捲していた時代があったなあ、
今じゃ六本木ヒルズなんて過去の長物っていう時代がきっと来る」と。
バブルの時はみんな異常な景気に浮かれていた。
はじけた後は、ずっと続く栄光なんてありえないってことを多少なりとも学んだ。
今ヒルズ族と呼ばれている人達はバブル後の人達。
六本木ヒルズに住む、ある女社長はこう言った
「このマンションに住んでると、東京を、世界を手に入れた気分になるの。
で自分の会社をもっと大きくして、もっと上の階に住むのが私の夢」と。
その話を聞いていて、私は(こういう人、バブルの時にたくさんいたなあ)と思った。
その上の階に住んでいるホリエモンの逮捕を彼女は今どう感じているのか?
ホリエモンの会社は平均年齢29歳だそうだ。取締役の人も38歳どまり、バブルを学んだ人達は皆無だから
「ちょっと待てよ」って進言する人がいなかったのだろうし、いても聞く耳を持たなかったのだろう。
若さゆえの悲劇。
「金で買えない物はない」
とホリエモンは言う。
そう、確かに物はすべてお金で買えるし、お金以外では買えない。
でも、価値観は人それぞれだから、一番大事なのはお金ではない人もたくさんいる。
ホリエモン逮捕のニュースの1日前、トリノオリンピックに出る、ジャンプの岡部が国内大会で優勝した。
価値のあるものはお金じゃない人の一人だろう。
オリンピックに出ること、それを見る人がその姿に感動するのにはお金は全く介在しない。
って話は長くなりそうなので次回に・・・
Mistress Boo