コラム48  インコの死

娘の誕生日にセキセイインコを2羽買ってあげた。

以前から鳥を飼いたかったのだがペット不可の所に住んでいたので、

引っ越してやっと飼えるという訳だ。

私は小さい時から家でインコを飼ってきたから飼い方には慣れているつもりだった。

手乗りにしてなつかせるためには、雛から飼って餌付けさせる。

この餌付けが楽しい作業で、おなかが空くと人の顔を見て鳴くのがかわいい。

ペットショップで娘が気に入った青と黄色の2羽を買ってきて、

GW中はたいしたところにも行かずインコの世話に明け暮れた。

その甲斐あって1週間で飛べるようになり、餌もそろそろ自分達で食べられそうなくらい大きくなった。

と、青のインコが体を丸めてずっと寝ている。

フンもほとんどしない。

一晩様子を見たが変化がないから、電話帳で鳥もみてくれる病院を探して連れて行った。

明るくきれいな病院で、いつも混んでいる比較的近所の病院。

当然のことながら犬を抱いた人達で待合室はいっぱい。

私だけ小さいケースに入れたインコを抱いていたので、

隣に座ったゴールデンレトリバーが不思議そうに覗いている。

看護師さんも先生も小さいこのインコをすごく大事に扱ってくれた。

体を暖めて落ち着かせたところで、くちばしから管を入れて内臓を調べ、肛門も調べてくれた。

インコでもちゃんと病理検査をしてくれるらしい。

もう大昔のことだが、インコが病気になって獣医に連れて行っても

あまりちゃんと診てはくれなかったのに、ここは親切に色々やってくれた。

検査の結果、カビが入ってるとのこと。

飼い方が間違っていたかな?

と反省しつつ、もう1羽は元気だから、元々食欲のあまりないこのインコは弱かったにかな?

等と考えてみた。

注射をしてもらい薬をもらって帰った。

小動物は1度弱ったらなかなか自力で元気になるのは難しい。

看病の甲斐なく2日後に死んでしまった。

心配で様子を見ていた娘が足の立たなくなったインコを私の手に乗せ、

1度痙攣したらそのまま静かに死んでいった。

たくさんインコを飼ってきたが、自分の手の中で死んだのは初めてだ。

娘は1日中泣いていたが

「生き物は必ず死ぬ。このインコはそれがとても早くてかわいそうだったけど、

生きている間充分かわいがってあげたし、病気になった時もやるだけのことはやったから仕方ないの。

もう1羽がかわいそうだからまた買ってくる?」

と聞いたら娘は

「おもちゃじゃないから、こっちがダメならあっちっていうのはイヤ。

残ったこのインコを2倍かわいがる」

と言った。

死んだしまったインコは本当にかわいそうだったが、

命の大切さをこの経験を通じて娘が少しでも理解できたかな?

立派な犬達と同じように小さいインコに接してくれた動物病院の先生と看護師さんにも感謝。 

Mistress  Boo

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